コロナ感染で人格が変わる? 脳研究でわかってきたこと(日経電子版)
投稿日:2022.02.02
![コロナ感染で人格が変わる? 脳研究でわかってきたこと(日経電子版)](https://onesky.site/wp/wp-content/uploads/2020/02/5a37cc691a6b89b94e80cb3a71e9601a-scaled.jpg)
2020年の前半、新型コロナウイルスの感染者が爆発的に増加していた米ニューヨーク市で、尊敬される救急医ローナ・ブリーン氏が自死した。49歳だった彼女は、ニューヨーク長老派アレン病院の医長を務めており、聡明で、精力的で、有能な人物と評価されていた。精神疾患の病歴はなかったが、新型コロナに感染したことで状況は一変した。
ブリーン氏は同年3月18日に発症し、10日間の闘病を経て仕事に復帰した。しかし家族は心配していた。氏が混乱し、優柔不断になり、異常な興奮や硬直が見られ、疲れ切っていたからだ。何かがおかしい。